陽ざしを浴びて発色する柿渋は、天然染料として
昔から日常生活に広く親しまれてきました。
6月中旬、青い柿の実を摘果し、渋を抽出し、
三年間の熟成の後、素材につけます。
その防虫効果、撥水性などに注目して、もう一度、
味わい深い柿色をここに再現しました。
太陽の光の強い年の贈り物です。
水をくぐる毎に味わい深まる、柿渋染をお楽しみください。


柿渋の特性と用途

○防水効果、防腐効果、耐久力強化、アルコールへの耐性、除タンパクといった特性を持っています。古い時代から、自給自足的な庶民生活の中で下記の用途に利用されてきました。

・布、木、竹、紙、型紙、魚網、釣り糸、ロープ、家具、建築材、船、桶(おけ)、傘、雨具、格子、うちわ、酒袋、漆器の下地に使用されてきました。

・民間薬として、やけど、しもやけ、血圧降下剤、二日酔い予防や毒ヘビ、蜂、ムカデなどのタンパク毒の中和剤として利用されてきました。

・清酒製造で、精澄剤(酒の中のタンパク質を柿タンニンが凝固、沈殿する)として現在でも利用されている。

・現在では、防水剤、防腐剤、の普及が進み、柿渋の需要が減少しましたが、化粧品素材、発酵食品の除タンパク剤、重金属の吸着剤として利用されています。